立春は、暦の上で春が始まる日。
まだ寒さは残っているけれど、少しだけ春の訪れへの期待を感じる頃です。新しい年を本格的に動かし始める前に、気持ちを整え直すような、そんな節目の日でもあります。
立春の朝に搾られ、神社で祈祷を受けたお酒「立春朝搾り」。
一年の始まりを祝うこの一本を迎える時間は、少し特別で、でも気負わないものでありたいなと思います。
家にあるもので、さっと作れるおつまみをいくつか並べて、静かに一杯。
立春の夜は、そんな過ごし方がちょうどいい気がするのです。
立春って、どんな日?
立春は、二十四節気のひとつで、暦の上では春の始まりとされる日です。
実際にはまだ寒さの残る時期だけれど、「ここから季節が切り替わっていくよ」という合図のような存在。年明けとはまた違う、もうひとつの“スタート地点”とも言えるかもしれません。
お正月の慌ただしさが落ち着いて、少しずつ日常に戻っていく頃。
立春は、これからの一年をどう過ごしたいか、静かに考えるのにちょうどいいタイミングです。
大きな目標を立てなくても、「今年はこんな気持ちでいたいな」と思うだけでも大丈夫。
だから立春は、がんばって何かを始める日というよりも、
これから動き出す自分のために、気持ちを整えてあげる日。
そんなふうに受け取るくらいが、ちょうどいいのかもしれません。
立春朝搾りという、お酒のこと
立春朝搾りは、その名の通り、立春の朝に搾られた日本酒。
搾ったその日に神社で祈祷を受け、無病息災や商売繁盛を願って届けられる、少し特別なお酒です。
2026年の参加蔵元は42蔵。日本名門酒会加盟の酒販店で取り扱っています。
最近ではオンラインでも購入することができるので、全国各地の飲み比べもできるので便利ですね。
お正月のお屠蘇とはまた違って、立春朝搾りはもっと静かな存在。
一年の始まりに「よし、がんばるぞ」と気合を入れるというよりも、
「今年も無事に過ごせますように」と、そっと願いを託すような一杯です。
予約して、その日を待つ時間も、このお酒の楽しみのひとつ。
カレンダーを見ながら「もうすぐだな」と思うだけで、気持ちが少し整っていく気がします。届いた瓶を眺めて、今日はどんな肴を合わせようか考える時間も、立春の儀式の一部なのかもしれません。
特別なお酒だからといって、構えすぎなくて大丈夫。
気負わず、いつもの夜に少しだけ“節目”を添える。
立春朝搾りは、そんなふうに寄り添ってくれるお酒です。
お手軽簡単!おつまみいろいろ
立春朝搾りは、それだけで十分特別なお酒。
だからおつまみは、がんばりすぎなくていいものを、いくつか並べるくらいがちょうどいい気がします。
家にあるもので、思いついた順に。
燻製チーズとはちみつ

切って、トースターで温めます。はちみつをかけて、ブラックペッパーを少々。
燻製の香りとはちみつの甘みが、日本酒にもよく合います。
イチゴのカプレーゼ

イチゴとモッツァレラに、生ハムをトッピング。オリーブオイルを垂らし、ブラックペッパーを振りかけます。バルサミコを少し垂らすとアクセントに。ビタミンCたっぷりの苺は、この時期にもピッタリ。
キャベツの塩昆布あえ

キャベツを刻んで、ビニール袋に塩昆布・ごま油・白ごまを入れて混ぜ、5分ほどなじませます。
迷ったらこれ、という手軽さと、やみつきになる味。なんといってもヘルシーさが魅力です。
なめたけおろし

大根おろしになめたけをのせるだけ。
口の中がすっと整って、お酒が進みすぎないのも嬉しいところ。
カイワレとちくわのワサビマヨ

輪切りのちくわとカイワレを、マヨネーズとワサビで和えるだけ。
シャキッとしたカイワレに、ワサビの刺激。ほんの少し醤油をたらしてもおいしい。
少量で満足できる、つまみ向きのおかずです。
揚げない揚げ出し厚揚げ

だし醤油と水を1:3で煮立たせたあと、水溶き片栗粉でとろみをつける。
厚揚げを表面がこんがりするまで焼く。
器に乗せた厚揚げに、あんと大根おろし、ねぎを散らします。おろししょうがを添えてもおいしいです。
新酒を楽しみたい、酒器のこと
特別なお酒には、いつもより少しだけ気分の上がる酒器を合わせたくなります。
たとえば、津軽びいどろのガラスの酒器。透明感のある色合いは、冬から春へ向かうこの時期の空気によく似ていて、注いだお酒がより軽やかに感じられます。
耐熱グラスの片口や徳利であれば、電子レンジで簡単に熱燗も作れるので便利。
一方で、能作の錫の酒器は、手に取ったときの安心感が魅力。錫はお酒の口当たりをやわらかくすると言われていて、静かに味わう一杯にぴったりです。冷たすぎず、温かすぎず、立春の夜にちょうどいい存在。
高価なものでなくても、お気に入りの酒器がひとつあるだけで、いつもの日本酒が少し特別になります。
立春の節目に、自分のための一杯を整える——そんな気持ちで選んでみるのも、悪くないなと思います。
津軽びいどろ 盃 12ヶ月 コレクション 4月 花見
津軽の厳しくも美しい自然の色彩を、ガラスに映した「津軽びいどろ」。
〈12ヶ月コレクション〉は季節の移ろいを一杯の中で楽しめる盃。
4月は赤とマットな金色が華やかで、春を待つ夜にぴったりです。
誕生日や記念日の贈りものにも。
ポチッと簡単。頼りたいお取り寄せ
立春の一杯は、できるだけ気負わずに楽しみたい。
そんなときは、全部手作りにこだわらず、少しだけお取り寄せに頼るのも悪くありません。
たとえば、少量パックの珍味や燻製。
一袋開けるだけで、食卓にもう一品増える安心感があります。燻製ナッツやチーズ、貝ひもなど、香りのあるおつまみは、日本酒とも相性がよく、少しずつ味わえるのが嬉しいところ。
甘いものが欲しい夜には、上品な和菓子を添えても。
羊羹や干菓子のやさしい甘さは、お酒のあとでも重くなりすぎず、立春の静かな時間にそっと寄り添ってくれます。
「今日はこれがあってよかったな」と思える一品があるだけで、いつもより少しだけ特別になります。
チーズかつお(個包装おつまみ)
甘口に煮込んだ国産かつおの角煮に、まろやかなチーズを合わせたおつまみ。
燻したかつおの旨みがしっかり感じられ、日本酒はもちろん焼酎やワインにも。
個包装で、食べたい分だけ取り出せます。
※乳成分・小麦・大豆などを含みます。
甘いものが欲しい夜には、上品な和菓子を添えても。
羊羹や干菓子のやさしい甘さは、お酒とあわせても重くなりすぎず、立春の静かな時間にそっと寄り添ってくれます。
「今日はこれがあってよかったな」と思える一品があるだけで、いつもより少しだけ特別になります。
冬季限定 四季の十二撰 ひとくち上生菓子詰め合わせ
松江の伝統を受け継ぐ、彩り豊かな上生菓子の詰め合わせ。
四季をイメージした一口サイズの和菓子が12種類入っています。
宝石のように美しい見た目で、日本酒のあとに少しだけ添えるのにも◎。
※季節ごとに内容・風呂敷の色が変わります。
飲みすぎ注意、ほどほどに。(特に平日‥)
フレッシュなお酒とおいしいおつまみ。ついもう一杯…と手が伸びてしまうお酒。
でも、せっかくの節目の日だからこそ、飲みすぎないのも大事な作法です。
立春は、がんばりすぎない一年の始まり。
ほどほどに楽しんで、ほどほどに眠る。ふわふわしてきたら、早めに布団へ——。
そんなゆるさも含めて、立春の夜を味わえたらいいなと思います。


