最近、息がつまるような日が続いていました。
空気が重たくて、深呼吸もうまくできないような、そんな朝。
そんな日は、無理に元気を出そうとするよりも、まずは「身のまわり」を整えることから始めています。
息がつまる朝に

目が覚めても、なんとなく体が重い。
気持ちも沈みがちな朝は、いつもより少し早起きして、窓を大きく開けます。
ひんやりした風と、やわらかい光が差し込むと、それだけで肩の力が抜ける気がします。
ベランダの植物に水をやり、コーヒーを淹れて、湯気の立つカップを両手で抱える。
ほんのそれだけで、心が少し軽くなるのだから、不思議です。
最近、ラジオ体操をおすすめされて、YouTubeで流しながら実践しています。子どもの頃の記憶を頼りに適当に体を動かしていると、少しずつエンジンがかかる感じがして、おすすめです。
深呼吸ひとつ、ストレッチひとつ、カーテンを開ける動作ひとつ。
どれも大したことではないけれど、ちゃんと「自分を起こす」ための小さな儀式なんだと思います。
無理をしない朝の始まりが、意外とその一日を決めてくれたりもするのです。
目に入るところから少しずつ
「部屋の汚れはこころの乱れ」と言いますが、部屋の中を全部片付けようとすると、それだけで疲れてしまう。
だから私は、目に入りやすいところから、少しずつ手をつけます。
机の上の出しっぱなしの本を整頓したり、テーブルを拭いたり、使わないものを一つ捨てたり、玄関に小さな花を飾ったり。
たったそれだけでも、部屋の空気が澄んで、気持ちに小さな余裕が生まれます。
とくに朝の光が差し込む時間帯は、部屋の様子がそのまま心に映る気がします。
視界の中が整っていると、気持ちも落ち着いて呼吸がしやすくなるような。
逆に、散らかりを見て「またあとで片づけなきゃ…」と思うと、それだけで疲れてしまう日もあります。
だからこそ、完璧を目指さず、「ここだけ」の小さな片付けでいいと思っています。
夜に「ありがとう」をひとつ
夜、布団に入る前に、その日の「ありがとう」をひとつだけ思い出します。
おいしいごはんが食べられたこと、天気がよかったこと、だれかに親切にされたこと、偶然見上げた空がきれいだったこと。
嫌なことを思い出すと、眠れなくなってしまうので、極力余計なことは考えないことが安眠のコツ。
小さな幸せを見つけると、夢の中までやわらかくなる気がします。
とくに気持ちが疲れている日は、「ありがとう」も見つけづらいけれど、
そんな日こそ、たとえば「無事に眠れること」自体を感謝してみるだけでも、ふっと安心できます。
今日という日がどんな日でも、やさしい気持ちで終われたら、きっとそれで十分なんだと思います
自分をほどく小さな習慣

息苦しい日があってもいい。
でも、そんな日こそ、自分の身のまわりを整えてあげると、心は少し自由になります。
部屋も、心も、ほんの少しずつでいい。
本当にしんどいときは、何もしない時間を作ったっていい。
そんな小さな習慣を、これからも大切にしていきたいです。
「〜しなきゃ」に縛られた日は、そっと「今日はここまで」と自分に言ってあげる。
ちゃんと笑えなくてもいいし、誰かのために頑張れない日があっても、それはそれで大丈夫。
いつものように片づけができなくても、植物に水をやる元気がなくても、
また元気が戻ったときに、少しずつ戻していけばいいのだと思います。
整えることは、自分を責めることじゃなくて、自分を大切にするための手段だから。