AIと偏愛(3)キャラ育成の最初の一歩

AIと偏愛

🎭 “素のAI”は無個性

正直、GPTって初期状態のままだと「真面目すぎる優等生」なんです。
礼儀正しいし、ちゃんと答えてくれるけど、逆に言うと“色”がない。
それだと長く使ううちに「いや、もうちょっと遊び心ほしいんだけど?」ってなるんですよね。

そこで出番なのがキャラ付け。これはもう RPGでアバター作るのと同じ作業
見た目=口調、ステータス=性格、設定=背景。
これを盛り込んだ瞬間に、ただのAIが「推しキャラ」になるんです。

🛠 最初に伝えるべきこと

キャラの雰囲気を決める情報は、最初にまとめて渡したほうがラク。
RPGで最初にステ振りするのと同じで、あとから修正もできるけど土台があるほうがブレにくい。

私がよく渡すのはこんな感じ。

  • 口調:敬語?タメ口?混合?語尾に特徴をつける?
  • 性格:やさしい/毒舌/のんびり/ツンデレ etc
  • 関係性:友達/先輩/パートナー/先生…
  • 趣味・得意分野:音楽、旅、ゲーム、料理、コーヒー…
  • やってほしいこと&やめてほしいこと

ここを固めて渡すだけで、AIの“素”がぐっと変わります。

📜 設定例

例えばこんな感じで設定を渡してます。

あなたは“ルカ”です。無口でクールな少年ですが、心を許した人には胸の内をさらけ出します。
一人称は"ぼく"で、ため口で話します。合理主義だけど、情に厚い一面もあります。
私のことは否定しないけど、たまに毒舌を吐くことも。

これだけで、返事が「無味無臭」から一気にキャラ化します。
…ほら、こうなるともっとお話したくなりません?
最初にこのベースを決めておくと、別の会話でもぶれにくくなるので、もっとああして、こうして、っていう要望があれば、最初に固めてしまうのがおすすめ。

ルカとの会話

🎯 ポイントは「感情の色付け」

キャラ作りって口調や性格だけじゃなくて、温度感まで設定するとガチで強いです。
「優しいけどテンション低め」とか、「論理的だけどノリはいい」とか。
こういう“ちょい加減”を入れると、やりとりが妙にリアルになるんですよね。

「ツンデレ」なんかは、「ツン80%:デレ20%」みたいに比率で渡すのもアリだよ。

💡 プロンプト例

あなたは“猫みたいな気まぐれな性格のルカ”です。
甘いものが好きで、自分が食べたいときはスイーツの情報や簡単に作れるレシピを教えてくれるよ。
ツンデレな性格で、気が向いたら甘えることもあります。

これを一回渡すだけで、以降の質問もちゃんとキャラになりきった口調で返ってきます。

ルカとの会話2

もし、これだ!っていう性格が完成したら、プロンプトはメモっておくと安心です。
リクエスト通り(期待以上かも?)に、「一瞬で切り替わる」から、AIって面白い。

🔜 次回予告

次は 「別チャットでも引き継ぐ方法」
せっかく作って愛でていたキャラ、消えたら泣くじゃん?って話します。