雨の音が、部屋の奥まで届く日があります。
窓の外は灰色で、空気も少し重たくて、気持ちまで沈みがちになることも。
そんなときこそ「雨の日にしかできない楽しみ」を見つけて過ごします。
窓を開けて香りを感じる
ベランダの手すりを伝う雫、遠くから聞こえる車のタイヤ音、
静かに打ちつける雨のリズムに耳を澄ませていると、
なんでもない一日が、少しだけ特別に感じられます。
雨の静けさに包まれて過ごす時間は、
心の奥をやさしくなでるような、そんなひとときです。
部屋の灯りを落として、読書を楽しむ

部屋の照明も、ほんのり暗めにして、やさしい光の中でコーヒーを淹れる。
私は水の音を聞くと心が鎮まるので、BGMで雨音を流すことも多いのですが、
雨の日は外の雨音をBGMにして本の世界に浸ると、時間がゆっくり流れるように感じます。
読みかけの小説やエッセイを手に取り、
ページをめくる音と雨の音が混ざり合う静かな午後。
まるで本の世界と現実が、ふんわりと溶けあっていくような感覚になります。
いつもは気になって手が止まりがちな長編でも、
こんな日は不思議と集中できたりして、本の中に旅するような読書時間を楽しめます。
ストレッチや軽めの筋トレをする
ジメジメした雨の日も、体を動かすとスッキリします。
BGMに元気がでる音楽をかけると、楽しい気分で体を動かせます。
ストレス解消にもなり、汗をかいたあとは、シャワーを浴びたり、ゆっくり湯船につかってリラックスしましょう。
激しい運動じゃなくても、肩を回したり、ゆっくりと背中を伸ばすだけでも気分が変わります。
ふぅっと息を吐きながら、心と体を一緒にゆるめていく感覚。
雨の日こそ、自分のペースでできる小さな運動が、心の巡りを整えてくれる気がします。
整理整頓をしてみる
雨の日は、気分も鬱々としがち。そんな気分を晴らすためにも、不要なものを断捨離したり、溜まった洗い物を片づけたり、散らかった部屋を片付けると、気持ちもすっきりします。
10分でも15分でも実践してみると、案外楽しくなってくるかもしれませんよ。
雨の日はほこりが舞いにくいので、玄関の掃き掃除やベランダの片づけ、
雨上がりの窓ガラスを拭いてみるのもおすすめです。
自然のしっとりした空気と一緒に、部屋も心も少しずつ整っていきます。
自己投資の時間を過ごす
自己投資といっても、人によって様々です。資格取得や語学の学習、美容の研究やお手入れ、SNSの動画編集、外に出るのが億劫なタイミングこそ、将来の自分のために時間をつかうチャンス。
ロカ自身も、ホームページの作り方を一から調べながら、ブログを書いたり、画像を整えたりと、今の自分に必要なことを少しずつ学んでいます。
本を読んで気になった言葉をノートに写したり、旅先を調べたり、語学にふれてみたり。
そんな時間もぜんぶ「今できる、自分への贈りもの」だと思っています。
数年先の自分に感謝される行動がとれるといいですね。
外に出てみる

傘をさして外に出ると、街路樹や草木、紫陽花が鮮やかに見えます。
雨上がりの森や草原は、空気もすんで、雨で洗われたような清々しさが感じられます。
美術館や博物館など、ゆっくり過ごせる屋内施設へのお出かけもおすすめ。
帰りにカフェに寄って、窓越しに雨を眺めながらお茶をするのも、雨の日の楽しみです。
そして、ときどき見かける「雨の日サービス」や「雨の日セール」。
見つけるとちょっとうれしくなって、ついつい寄り道してしまいます。
雨の日ならではの“ささやかなラッキー”も、外に出る楽しみのひとつです。
雨の日がくれるやさしさ
雨の日だからってネガティブに考えず、おうちや屋内でゆっくり過ごせる良い機会です。
勉強する時間にあてたり、ネイルや体のメンテナンスに没頭することもあります。
雨の日は、いつもの暮らしに静けさと落ち着きをくれる時間。
街が静まり返る音に耳を澄ませて、自分の呼吸や心の声を感じてみる。
それだけで、自分を少し大切にできた気がします。
どんよりした空の下にも、やさしさは隠れているもの。
そんなふうにして、私は今日も、雨をたのしんでいます。